
【比較】マルチプラウは本当に必要か|ホイールローダー除雪で向く現場・不要な現場を解説
【比較】マルチプラウは本当に必要か|ホイールローダー除雪で向く現場・不要な現場を解説

ホイールローダー除雪で装備を考えた時、
気になるのが マルチプラウ です。

見た目にも本格的で、
除雪仕様機の代表的な装備として紹介されることが多いですが、
実際の現場では
・本当に必要なのか
・バケットだけではだめなのか
・どんな現場で強いのか
・逆に不要な現場はあるのか
と迷う人が多いです。
この記事では、
ホイールローダー除雪でマルチプラウが必要な現場と、不要な現場 を
実務目線で分かりやすく解説します。
マルチプラウとは何か

マルチプラウとは、
左右のプラウを個別に動かし、
Vプラウ、Uドーザ、アングリングプラウ、ストレート など
複数の姿勢で使える除雪用アタッチメントです。
日立建機日本の除雪仕様機案内でも、9通りの作業姿勢が可能 とされています。
つまり、
単純な「前に押すだけの板」ではなく、
雪を集める・逃がす・切る・寄せる を状況に応じて切り替えられる装備です。
マルチプラウの一番大きな強み

マルチプラウの最大の強みは、
雪を思い通りの方向に動かしやすいこと です。
普通のバケットでは、
・押す
・すくう
・寄せる
が中心になりますが、
マルチプラウでは
・左右どちらかへ流す
・中央に集める
・前に抱え込む
・狭い場所で切り返しを減らす
といった動きがしやすくなります。
特に、
除雪の作業順や雪の逃がし方を細かく作りたい現場 では強みが出やすいです。
公式仕様でも、V状態、U状態、最大アングルなど用途別の姿勢が前提になっています。
マルチプラウが向いている現場

1. 道路・通路系の除雪
道路や長い通路では、
雪を片側へ流しながら進めるため、
マルチプラウの強みが出やすいです。
特に、
・左右どちらかへ寄せたい
・道幅を確保したい
・雪を中央にためず流したい
という場面では、
バケットより効率が上がりやすいです。
2. 何度も切り返したくない現場

マルチプラウは、
雪の流れる方向を姿勢で変えられるため、
狭い範囲でも切り返し回数を減らしやすい のが強みです。
・細長い駐車場
・施設内の通路
・除雪ルートが決まっている現場
では、
1回の通し方で形を作りやすくなります。
3. 雪を「押す」より「流す」現場

バケットはどうしても
抱える・押す に寄りやすいですが、
マルチプラウは 流す・寄せる に強いです。
そのため、
・新雪を横へ流したい
・道路脇へ寄せたい
・中央に集めたくない
といった現場で向いています。
マルチプラウが不要、または優先度が低い現場

1. 雪を積む・すくう作業が多い現場
排雪や積み込みが多い現場では、
最終的に必要なのは バケット作業 です。
そのため、
・雪を運ぶ
・積み込む
・雪山を整理する
・ダンプへ載せる
こうした仕事が多いなら、
マルチプラウ単体より
バケット主体の方が仕事に直結しやすい です。
2. 狭すぎて複雑な住宅地

住宅街や家回りでは、
人・車・縁石・塀が近く、
細かい安全確認が最優先です。
こうした現場では、
・きれいに流せるか
より
・当てないか
・無理しないか
の方が重要です。
そのため、
バケットで少しずつ安全に処理する方が向く 場面も多いです。
3. 現場ごとに作業内容がバラバラな人

マルチプラウは強い装備ですが、
強いのは 向く現場にハマった時 です。
逆に、
・今日は駐車場
・明日は積み込み
・次は雪山整理
のように仕事がバラバラだと、
バケット主体の方が汎用性が高いことがあります。
マルチプラウのデメリット

マルチプラウには当然デメリットもあります。
・バケットほど万能ではない
・装備や操作が増える
・現場を選ぶ
・価格や仕様の確認が必要
・専用レバーや配管が必要な場合がある
日立建機日本のカタログでも、
機種によってはマルチプラウ専用レバー&配管をセットで注文する仕様が案内されています。
また、ZW140-6 などではマルチプラウとバケットの同時選択が可能とされており、装備構成をどう組むかが重要になります。
つまり、
「付いていれば何でも万能」ではなく、
自分の現場で使い切れるか が重要です。
マルチプラウが必要な人

次のような人は、
マルチプラウを真剣に検討する価値があります。
・道路や通路の除雪が多い
・雪を横へ流す現場が多い
・切り返し回数を減らしたい
・除雪ルートがある程度固定されている
・作業効率を上げたい
つまり、
流す・寄せる除雪が仕事の中心 の人です。
バケットだけで十分な人

次のような人は、
まずバケット主体でも十分です。
・積み込みや排雪が多い
・住宅地や狭所が多い
・現場ごとの作業内容がバラバラ
・まずは1台を汎用的に使いたい
・装備に大きく予算をかけたくない
こういう場合は、
マルチプラウより
まずバケットでどこまで回せるか を考えた方が失敗しにくいです。
結論|マルチプラウは「全員に必要」ではない
マルチプラウは便利です。
ただし、
全員に必要な装備ではありません。
向いているのは、
・道路や通路を流す除雪
・切り返しを減らしたい現場
・雪の方向をコントロールしたい仕事
です。
逆に、
・積み込み中心
・住宅街中心
・安全優先で少しずつ処理する現場
・汎用性を重視する人
なら、
バケット主体で十分なことも多いです。
つまり、
マルチプラウを選ぶかどうかは
装備の豪華さではなく、現場との相性 で決めるのが正解です。
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